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家づくりノウハウ
公開日:2023.04.13
最終更新日:2023.04.13

ハザードマップから見る、東京八王子市で地盤が強い土地!注文住宅を建てる際の土地選びのポイントとは?

有限会社一貴工務店の家づくり写真
近年、過去最大といったレベルの自然災害が増え、耐震性への注目度も高まっています。
八王子は比較的地盤が強いと言われていますが、注意が必要なエリアがあるのも事実。今回は、ハザードマップをメインに地盤強度を調査し、おすすめの土地を具体的にお伝えします!「八王子で災害に強い土地に住みたい」という方はぜひ参考にしてください。

目次

まずは「ハザードマップ」で災害リスクを確認!

地盤の情報を調べる際に、必ず確認したいのは「ハザードマップ」。
ハザードマップは、地域ごとの災害リスクを地図上にわかりやすく示したものです。対象としている災害は、洪水、津波、高潮、土砂災害、地震、地域によっては火山噴火も含まれます。
物件購入時の重要事項説明の際には、購入者に対してハザードマップの説明義務が課されています。
しかし、ハザードマップは購入契約時ではなく検討時にこそ必要。検討地域の安全性をあらかじめ確認しておくことはとても大切です。
 

八王子の地盤と強度の目安

八王子の地盤強度を確認するため、地形に注目をしてみましょう。八王子は大きく4種類の地形に分けることができます。

①    山地:西側半分の関東山地部分

②    丘陵地:東側半分の多摩丘陵部分

③    台地:中心部(八王子駅や市役所)を取り囲んだ部分

④    台地低位面:中心部から西側山地手前辺り

 
この4つのうち、住宅・建物が比較的多い地域が③と④。八王子で住宅購入を希望する方の多くは③と④のエリアを検討することでしょう。それぞれの地盤強度をみていきます。
 

「台地」の地盤強度

八王子の台地は起伏の少ない平坦面で、関東ローム層と呼ばれる火山灰土で覆われています。自然堆積したローム土は、地盤として安定しており強度も期待できるため、住宅地として良好です。
 

「台地低位面」の地盤強度

またの呼称を低位段丘面といい、主に粘性土を含む砂質細粒物で構成されています。浅い深度に砂や砂礫が均一に分布する場合は、良好な地盤と考えることができます。しかし不均一である場合は、不同沈下防止のための基礎補強対策が必要です。
 
引用:地盤サポートマップ ジャパンホームシールド株式会社
 

八王子の土砂災害・液状化はどこで起こる?

地盤強度の目安がわかったところで、上記③④エリアを中心に、ハザードマップに記載の災害リスクをそれぞれ詳しく見ていきます。

土砂災害の起こりやすい場所・事例

周辺の丘陵地にはある程度危険性がみられるものの、該当エリアには広範囲にわたる大きな土砂災害が予測される箇所はありません。JR八王子駅周辺の市街地、中央線沿線は特に安全度が高いといえます。
また、過去の八王子における土砂災害の事例は、平成20年8月の豪雨によるもので、初沢町にて発生しました。高尾山駅周辺の山地エリアにあたります。山地・丘陵地については、やはり土砂災害の危険度は高いと捉え、より安全な地域を選択することをおすすめします。
 
引用:東京都 土砂災害警戒区域等マップ
 

液状化の起こりやすい場所・事例

八王子市のハザードマップでは液状化予測の項目がないため、東京都作成の液状化予測図(令和3年度改訂版)をベースに各地域を見ていきます。
全体として液状化の可能性が低い地域が広がるものの、多摩川や浅川、支流沿いに、やや可能性がある箇所がスポット的に存在しています。さらに、液状化の可能性が高い地域として、長房町の都営長房団地北部の一部地域があげられます。
八王子の液状化は、過去に主だった事例は挙げられていませんが、可能性が高い地域もあるということを念頭に、細かくチェックすることが重要です。
 
引用:東京の液状化予測図 令和3年度改訂版
 

地盤調査・改良は必要?可能な対策とは

地盤調査は原則必要、地盤改良は必要に応じて

家を建てるのに適した地盤か、安全性がどの程度なのかを調べるのが地盤調査です。地盤調査は法律で義務化されているわけではありませんが、施工会社が加入義務のある瑕疵担保保険の必須事項であるため、原則実施されます。
木造戸建住宅の場合は一般的に「SWS試験(旧スウェーデン式サウンディング試験)」が行われます。建築予定箇所の中心と四隅の5か所に、先端がスクリュー状の鉄の棒を10m程度掘り込み、採取した土質を調査します。
その調査結果に応じて、地盤強化が必要と判断された場合に地盤改良を行います。戸建住宅の地盤改良として一般的な方法は、「表層改良工法」といい、表面の軟弱層を深さ2mほど掘り、強固材と土を混ぜ戻すことで地盤を強固にします。

家の構造は「耐震」「免震」「制震」いずれかで災害対策を

地盤を強化したうえで、さらに災害リスクを下げるには家自体も地震に強い構造を取り入れる必要があります。構造の種類としては、「耐震(揺れに耐える)」「免震(揺れを吸収する)」「制震(揺れを制御する)」が、近年の主流となっています。現在多くの住宅は建築基準法にのっとり、基本的には耐震構造となっていますが、さらに免震・制震システムを組み合わせることで、より安全な住まいづくりを可能にします。
 
 

八王子で注文住宅を建てるなら選ぶべき土地はここ!

今回の検証結果から、八王子で地盤が強い場所は「台地」上で、土砂災害・液状化がともに起こりにくい箇所といえます。
該当地域は以下の通り。
台町2~4丁目、散田町1・3丁目、上野町、万町、大和田町1・2・4丁目、高倉町、中野町、樽原町一部、子安町2丁目一部、石川町一部
 上記の地域内であれば、比較的に地盤が強いといわれる八王子の中でも、さらに安心して住まいを構えられると思われます。ただし自然災害は常に予測不可能です。今回の想定地域についても、必ずしも安全ではないことをご留意ください。

 まとめ

八王子は、JR西八王子駅南東エリア、JR北八王子駅周辺エリア、他一部について、特に地盤が強い傾向にあることが分かりました。上記以外の街については、一部において危険度が比較的高い地域も確認できるものの、安全性の高いエリアが多数を占めています。実際の安全性を認識するには、地盤の強さだけでなく、水害リスク、周辺建物の倒壊危険度など、あらゆる情報を確認することが必要です。実際に街を歩いてみたり、地元不動産屋に話を聞いてみたりすることで、確かな情報を得ましょう!また、耐震性能の高さを強みに持ち、多くの実績を持つ住宅会社に施工を依頼することが、さらなる安心につながります。
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