八王子の地盤は固く安全!地震に強い理由と政策・補助金について解説
地震大国である日本では、家の耐震力だけでなく地盤の強さも大変重要です。八王子は、地盤が固く地震に強いと言われています。実際に、東日本大震災の折にも建物への被害が少ないことで注目されました。当コラムでは、八王子が地震に強い理由、安全性の確保に欠かせない八王子市の施策や補助金について解説します。すでにお住まいの方はもちろん、今後八王子で家づくりや不動産購入をご検討の方も、ぜひ参考にしてください。
【八王子が地震に強い理由とは 】
◆住宅地の多くが頑丈な地盤上にある
八王子を地形で大きく分けると次の4つに分かれます。
① 山地:西側半分の関東山地部分
② 丘陵地:東側半分の多摩丘陵部分
③ 台地:八王子駅や市役所のある市の中心部分
④ 台地低位面:八王子駅周辺から東側に至る浅川支流域
この中で、住宅・建物が比較的多く分布するのが台地と台地低位面です。八王子で住宅購入を検討する方の多くはこのうちどちらかが対象となることが多いでしょう。台地・台地低位面の特徴を見ていきます。
この中で、住宅・建物が比較的多く分布するのが台地と台地低位面です。八王子で住宅購入を検討する方の多くはこのうちどちらかが対象となることが多いでしょう。台地・台地低位面の特徴を見ていきます。
【台地の特徴】
八王子の台地は起伏の少ない平坦面が特徴で、関東ローム層と呼ばれる火山灰土で覆われています。自然堆積したローム土は、地盤として安定した強度を期待できるため、住宅地として良好です。
【台地低位面の特徴】
【台地低位面の特徴】
低位段丘面とも呼ばれ、主に粘性土を含む砂質細粒物で構成されている地盤です。浅い深度に砂や砂礫が均一である場合は、良好な地盤と考えられます。不均一である場合には、不同沈下防止のための基礎補強対策が必要です。
◆液状化の可能性が低い
東日本大震災の折、東京でも湾岸地域などで多発した土地の液状化。八王子市では、過去に主だった事例は挙げられていません。東京都が作成する「液状化予測図(令和3年度改訂版)」を参照すると、八王子市はほぼ全域において「液状化の可能性が低い地域」で占められています。河川沿いなど一部に「液状化の可能性がある地域」が見られますが、東京東側地区に比較すれば危険性は非常に低いと考えられます。
参考:東京都建設局「液状化予測図(令和3年度改訂版)」
◆大地震の確率が比較的低い
さらに、東京23区に比べ八王子市の地震確率はかなり低くなります。今後30年間に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率を比べてみましょう。
・江東区(豊洲駅付近)―71.8%
・新宿区(都庁付近)―47.2%
・八王子市(市役所付近)―25.8%
上記のデータを見ると、八王子市の確率の低さがうかがえます。一方で、首都直下型地震による八王子市の最大震度は7になるとの想定もあり、あらゆる可能性の中で完全に安全だとはいえないのも事実です。参考:国立研究開発法人 防災科学技術研究所「地震ハザードカルテ」
上記のデータを見ると、八王子市の確率の低さがうかがえます。一方で、首都直下型地震による八王子市の最大震度は7になるとの想定もあり、あらゆる可能性の中で完全に安全だとはいえないのも事実です。参考:国立研究開発法人 防災科学技術研究所「地震ハザードカルテ」
https://www.j-shis.bosai.go.jp/labs/karte/
◆市が耐震政策を強化している
住宅地に強い地盤を多く持つ八王子市ですが、今後発生する可能性のある地震に備えた政策を積極的に推進しています。地震に強いまちづくりへの施策だけでなく、各種助成金や、防災マップ・ガイドブックの作成などを通して、市民の防災意識を高める取り組みを数多く行っています。次の項では、住宅の政策・補助制度に注目して詳細を見ていきましょう。
【八王子市の住宅に関する政策・補助金】
◆住居環境整備補助金
安心・安全に住み続けることができる居住環境を確保するための住宅の改修工事(リフォーム)等を行う場合に、その費用の一部が補助される制度です。耐震だけでなく、他災害やバリアフリー、省エネ対策といった内容が盛り込まれています。最高上限額は100万円!ケースによっては工事費が大変お得になる補助制度です。対象工事は次のとおりです。
・バリアフリー化改修工事
・木造住宅耐震改修工事
・木造住宅簡易耐震改修工事
・耐震シェルター・防災ベッド設置
・分譲マンション止水板設置工事
・省エネルギー化改修工事
◆木造住宅耐震診断補助金
昭和56年5月以前に建てられた木造住宅を対象に、耐震診断費用の一部が補助されます。
また、木造住宅の耐震化について無料で住まいを診断してくれる「耐震お助け隊」事業も実施されています。
◆住宅の耐震改修による税制の優遇
耐震強度1.0以上となる住宅耐震改修工事を行った場合に、所得税額の控除や固定資産税額の減額の特例措置が受けられます。対象は昭和56年5月以前に建てられた木造住宅です。
◆分譲マンション耐震化促進事業補助金制度
市内の分譲マンションで管理組合が行う耐震診断や補強設計、耐震改修工事等について必要な助成を受けられます。補助を受けるには「昭和56年5月31日以前に確認申請を受けている」「耐火建築物又は準耐火建築物で原則3階以上」といった要件に該当する必要があります。
◆緊急輸送道路沿道建築物耐震化促進事業補助金
東京都の規定により、緊急輸送道路沿道の建築物の所有者は、該当建物の耐震化に努めることが求められています。八王子市では、昭和56年5月31日以前建築かつ対象道路幅員の2分の1を超える高さの建物を対象とし、耐震診断、耐震補強設計、耐震改修、建替え及び除却にかかる費用の一部を助成しています。
【 まとめ 】
山地や丘陵地のイメージが強い八王子市ですが、メインの住宅地については地盤が固く地震に強い特徴があります。
・住宅地の多くが頑丈な地盤上にある
・液状化の可能性が低い
・大地震の確率が比較的低い
・市が耐震政策を強化している
以上の理由から、八王子市は地震に強く安心して住める街であることをお伝えしました。
R+house八王子は、注文住宅のご依頼はもちろん土地探しや資金計画など、家づくりに関するあらゆるお悩みがご相談可能です。
一貫したサポート体制と地元に根差した独自のネットワークで、お客様の手間を最小限に抑えながらスピーディーに計画実現のお手伝いをいたします。
八王子で土地探しをご検討の方は、ぜひお気軽にご相談ください。